院長のご挨拶
院長
奈須 伸吉
連携医療機関の皆様、地域住民の皆様、平素より当院をごひいきにしていただき誠に有り難うございます。
今年の夏もやはり猛暑でしたが、最近ではまとまった雨が降る日や激しい夕立の日もあり、ひどい水不足の昨年と違って当家の家庭菜園の夏野菜は昨年よりも出来が良いです。夜には秋の虫の音が聞こえて来るようになり、過ごしやすい季節が近づいている気配が感じられます。
2024年から2025年にかけては、コロナパンデミックの余波は多少ありますが、病院はようやく落ち着きを取り戻しました。おかげさまで紹介受診患者数などはパンデミック前のレベルに戻り、救急車受け入れ台数は年1700台以上と過去最高のペースです。当院には救急部はありませんが、決して多くはない常勤医師・臨床研修医やJNP、救急看護師たちが協力して救急患者の受け入れを行い、入院患者数も徐々に増えてきました。しかし、物価高は世間一般だけでなく医療機関でも同様で、診療材料費など診療業務費の高騰があるために病院経営は苦労が続いています。
当院の最も大きな役割は大分県東部の地域医療を支えることで、当院にはそのために必要な医療機器はしっかり揃っています。しかし、さらに最先端の医療機器(モノ)を売りにしているわけではなく、当院のような規模の病院が真っ当な医療を行うためにはヒト(医療従事者)の姿勢こそ大切であると思っています。当院の職員は、みな大分医療センターという共同体の一員なので、お互いを尊重して思いやりながら、基本理念の「愛の心・手で病める人々に寄りそう医療」を診療・看護の場で実践してゆきます。
皆様にこの病院にかかって良かった、任せて良かったと思っていただけるように、職員一同、暖かく丁寧にお世話をしてゆきますので、これからも大分医療センターを何卒よろしくお願いいたします。
2025年9月 大分医療センター院長 奈須伸吉