独立行政法人国立病院機構 大分医療センター

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院長のご挨拶

院長 奈須 伸吉

院長
奈須 伸吉

連携医療機関の皆様、地域住民の皆様、平素より当院をごひいきいただき誠にありがとうございます。とくにコロナパンデミックが長く続く中、地域医療に尽くしていただいている医療機関の職員の皆様には心より感謝を申し上げます。

新型コロナウイルスパンデミックになり3度目の冬が過ぎ、再び春が来ました。コロナパンデミック期を振り返り天候で例えますと、2019-21年はたびたび嵐ときどき曇りでした。2022年にも立て続けに大嵐が押し寄せましたが、何度か晴れ間が見えた1年でした。2022年度は、COVID-19診療をすることによる一般診療への影響は、前年までと比べると少なくて済みましたが、当院ではCOVID-19感染患者受け入れを継続して戦力を配分していますので、一般診療にパンデミック前並みの戦力を充てることは出来ていません。

そして2023年度が始まり、WHOがCOVID-19感染症緊急事態宣言を終了し、日本では5月8日からCOVID-19感染症は5類に変更になり、世間はもうすでにポストコロナ時代になった様な雰囲気です。しかし、重症化率は低下していますが、まだ感染力はインフルエンザ並みに低下したわけではないので、病人を預かる医療機関としましては、本当にパンデミックが終息するまでは、一定のコロナ感染対策を続ける必要があります。さらに言えば、苦労してせっかく身に着けた感染対策ですから、廃れてゆかないように、ある程度以上のレベルをずっと維持してゆきたいです。

今年度は、パンデミック前の状態に病院を戻してゆく段階に入りますが、誰もが初めて経験したウイルスパンデミックなので、まだ多くの職員に疲労が残っていると思います。また、パンデミック前よりも離職者は増加しており、残留組の負担が増えている実情があり、現在は戦力を考慮した病床運用に変更しています。さらに、少しでも職員の気分転換になるように、院内諸行事(歓迎会や送別会、慰労会や院内コンサートなど)を少しずつ再開することを計画しており、医療従事者の行動制限などの緩和を始めたところです。

これからも、当院の病院目標にある「職員はみな共同体の一員。お互いに尊重して思いやること。」を強く意識し、日々小さな喜びを見つけて感謝しながら、先行きに対する楽観を持ち、より良い病院になってゆくように努めます。また、医療従事者の働き方改革施行まであと1年を切りましたので、今年度は、当院の逆紹介推進プロジェクトをさらに進めてゆかなければなりません。病診・病病連携をよりいっそう強化し、地域医療に貢献できるように頑張りますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

2023年春 大分医療センター院長 奈須伸吉