独立行政法人国立病院機構 大分医療センター

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研修医

麻酔科

 麻酔科は平成20年から2人体制となりました。しかし、まだ手術室内の麻酔管理だけで手一杯ですので外来での疼痛管理などは、お断りしている状態です。申し訳ございません。
 今年も、私たち麻酔科の目標は、「安全で快適な手術が受けられる環境を患者様に提供する」です。手術前日に麻酔の説明に伺いますので、心配なこと、わからないことなどありましたら、遠慮せず、何でも、おっしゃってください。
 また、上記の理由で外来を行っていませんので、地域の皆様と触れ合う機会が少ないのですが、年に2〜3回一般市民向けの心肺蘇生講習会(AED講習会)を開いています。開催日のお知らせは1ヶ月ぐらい前から病院のホームページにお知らせを載せております。また、病院の外来、病棟にもポスターを貼っていますので、どうぞお気軽に御参加ください。

  • 岩本 亜津子
  • 部長(昭和60年卒)
    • 医学博士
    • 日本温泉気候物理医学会温泉療法医
    • 日本麻酔科学会麻酔科指導医
    • 日本麻酔科学会麻酔科専門医
    • 麻酔科標榜医
    • 臨床研修指導医
 
  • 北 佳奈子
  • 医長(平成11年卒)
    麻酔科一般
    • 日本麻酔科学会麻酔科専門医
    • 麻酔科標榜医
    • 臨床研修指導医

 麻酔科研修の主な目的は麻酔という特殊な状況下での患者さんの全身管理をとおして研修終了後、どの科に進んでもきっと役に立つスキルを身につけてもらうことです。(もちろん、麻酔科への道を選んでいただければうれしいです。)当院の初期研修では麻酔科を3ヵ月研修していただいておりますが、その間は救急外来での研修も含みます。
 では、3ヵ月間の麻酔科研修で、研修医の皆さんに学んでいただくことを以下にしめします。
 3ヵ月という短い期間ですが、なるべく多くの症例に接していただいて、多くのことを学んでいただきたいと思います。

一般目標1

日々の麻酔管理をとおして患者急変時に役立つスキルを修得する。

行動目標

  1. 手術前診察時、各々の患者さんの持つ特異性や合併症、常用薬などの情報を得る。
  2. 合併症や常用薬によって禁忌となる薬剤、処置について述べる。
  3. 1,2で得た情報を元に、麻酔計画を立てる。
  4. 呼吸管理の方法を習得する(気道確保・マスク換気・気管挿管・挿管以外の気道確保法)。
  5. 挿管困難症例に対する気道確保法について述べる。
  6. 人工呼吸器の設定、人工呼吸器からの離脱を行う。
  7. 突然の血圧上昇、低下患者への適切な処置について述べる。
  8. 不整脈に対する初歩的な対応について述べる。
  9. 観血的動脈圧測定、中心静脈圧測定のための橈骨動脈穿刺、内頚静脈穿刺を行う。

一般目標2

患者さんの痛みを和らげる方法を理解する。

行動目標

  1. 手術中・手術後の疼痛管理を通して、痛みのマネージメントを実施する。
  2. 麻薬など鎮痛剤の使用法・適応・禁忌・合併症とその対策について述べる。
  3. 鎮静剤の使用法・適応・禁忌・合併症とその対策について述べる。
  4. 院内「緩和医療チーム」の一員として癌性疼痛患者の管理に参加する。

一般目標3

救急蘇生法についての理解を深め、蘇生法の指導が出来るようになる。

行動目標

  1. 学生時代に、ACLS,もしくはICLSを受講していない場合、当院で毎年5月ごろ開催するICLSを受講する。(すでに受講済みの場合はインスト参加していただきます)
  2. 当院で、年間3回ほど行っているICLSコースの他、大分県医師会のICLSコースにも見習いインストラクターとして参加し、救急蘇生法を人に教えることにより、蘇生法への理解を深める。(麻酔科研修期間外でも、時間が合えば可能な限り参加する)
  3. 当院で、患者、家族、地域住民に対して行っている「AED講習会」で、一般市民向け救急蘇生法の指導をする。
  4. 日本救急医学会ICLSの認定インストラクター申請資格を得る。

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