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薬剤部
薬剤部の紹介
薬剤部長より
薬剤部のホームページをご覧いただきありがとうございます。
私たちは、「最高の薬物療法の提供」を掲げて、身につけた専門知識をいかに生かしていくかを最大のテーマとしています。限られた人や資源の中で、患者さんを中心に様々な職種の方々と「チーム医療」の一員として取り組んでいます。
そのためにもまず、「調剤過誤と安全管理」を理念の筆頭に挙げています。また、「病院の薬剤師は入院患者さんを中心に」という国の診療報酬の方針に沿って、多くの時間を病棟の入院患者さんの業務としています。
さらに、外来の処方のほとんどを院外処方箋として、後発医薬品についても積極的に採用を行っています。
私たち大分医療センターの薬剤部は、常に医薬品の最新の情報に目を向け、収集し、整理し、積極的にこれを業務の中で生かせることを目指しています。
薬剤部の理念
私たち薬剤師は、医療チームの一員として専門的知識に基づいた安全で適切な薬物療法の提供に貢献します。
思いやりの心を持ち、患者様のQOLを高めることに寄与いたします。
- 調剤過誤防止と安全管理の徹底に努めます
- 治験推進とコーディネーター業務の確立に努めます
- 医薬品安全性情報の迅速な収集と発信を目指します
- コスト意識の確立と適正な医薬品管理に努めます
- 薬物療法を通じてチーム医療への参画に努めます
薬剤部概要
構成人数
人数 | |
---|---|
薬剤師 | 10名 |
薬剤助手 | 1名 |
2024年4月現在 |
取得資格
人数 | |
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薬物療法専門薬剤師 | 1名 |
外来がん治療認定薬剤師 | 1名 |
抗菌化学療法認定薬剤師 | 1名 |
抗酸菌症エキスパート | 1名 |
NST専門療法士 | 1名 |
認定実務実習指導薬剤師 | 2名 |
2024年4月現在 |
採用医薬品数
品目数 | |
---|---|
内服薬 | 456 |
外用薬 | 117 |
注射薬 | 411 |
2023年9月末現在 |
後発医薬品使用体制加算施設基準
% | |
---|---|
後発医薬品使用割合 | 88.3 |
カットオフ値 | 62.2 |
2024年1月末現在 |
薬剤部業務の1日の流れ
当院では
平日 :日勤(8:30-17:15)と遅出(11:15-20:00 *各日1名)
土曜・祝日 :半日(8:30-12:30 各日1名)
日曜 :日勤(8:30-17:15 各日1名)
に分担して業務を行っています。
業務内容としては下記に示す通りです。
内服・外用調剤
医師の処方したおくすりについて用法用量、相互作用などを確認したうえで調剤しています。
注射調剤
用法用量、投与ルート、配合変化を確認したうえで患者ごとに適切な薬剤を調剤して病棟に払い出しています。
製剤業務
治療上必要だが、市販では得られない薬剤をニーズに応じて作成しています。
TPN調製
クリーンベンチを用いて、個々の患者に応じた経静脈高カロリー輸液を調製しています。
抗がん剤調製
レジメンに基づいた適切な抗がん剤投与であることを確認後、安全キャビネット内で抗がん剤調製を行っています。
DI業務
医薬品情報管理室(DI室)では最新の医薬品情報の収集・発信、副作用報告、プレアボイド報告などを行っています。
患者指導業務、病棟業務
病棟薬剤業務実施加算の取り組みを行っており、それぞれの病棟に担当薬剤師を配置しています。
患者さまが適切な薬物治療を維持出来るように薬剤チェック、服薬指導を行っています。
チーム医療
- NST
対象となる患者さまへの適切な栄養の投与経路や内容について検討を行います。 - ICT
抗菌薬の使用状況、感染症状況などを把握し、適正な抗菌薬使用の推進を行っています。 - 緩和ケア
がん患者さまの耐え難い苦痛を取り除くために、適切な薬剤を提案しています。
医療用麻薬などの薬剤の適正使用についてのスタッフ教育も行っています。
患者さま向けの薬剤師教室
- 肝臓病教室 1回/月
肝炎、肝がんに使う薬剤の種類、薬効、使用期間、副作用などについてお話をしています。 - 糖尿病教室 2回/月
内服薬、インスリン注射などの効果・副作用・使用上の注意点などについて説明をしています。
外来化学療法における薬剤師業務
2014年度より、外来がん治療認定薬剤師が外来患者さまを対象に文書を用いた説明(薬の特徴、投薬スケジュール、副作用の種類と対応など)を行っています。Dr,Nsなど医療スタッフと協力して治療効果の向上、副作用の軽減に努めています。
また、2020年度から診療報酬改定で新設された「連携充実加算」を算定することで近隣薬局と協力して質の高いがん薬物治療を提供しています。